2026年06月19日(金)、大成高等学校にて出張講義を実施しました。担当は佐野遼太郎 特任助教です。
講義内容
今回の講義は、同校の情報進学コース36名を対象に「実践データサイエンス」をテーマとして実施しました。プログラミングとデータサイエンスを実際に体験しながら、その実用性を理解してもらうことを目指し、以下のテーマで実習を行いました。
実習内容
(1) Python入門とプログラミングの基礎
四則演算や変数といったプログラミングの基本概念を学びながら、エラーへの対処方法も体験しました。「まずは実際に試してみる」ことを大切にし、Google Colaboratoryを活用して実践的にプログラミングへ触れました。
(2) ファッションサイトの情報取得
ファッションサイトから商品データを自動で収集し、価格比較や検索の仕組みのコードを実際に動かしました。繰り返し行う作業をプログラムで効率化する考え方を学び、自動化の便利さを実感しました。
(3) DeepLearningと戦おう
深層学習を活用した最新のAI技術に触れる実習を行いました。AIの基本的な仕組みを学ぶだけでなく、実際に機械学習モデルを操作しながら、その可能性と課題について理解を深めました。
(4) 骨格認識AIで遊ぼう
YOLOv8による画像認識技術を用いて、骨格検出のデモンストレーションを実施しました。生徒たちはグループごとにAIの認識を混乱させるポーズを考えながら楽しみ、会場は大いに盛り上がりました。あわせて、スポーツにおけるフォーム分析などへの応用例も紹介しました。
(5) 数理最適化バトル
コイン投げゲームを題材に、ケリー基準をはじめとする情報理論や最適化の考え方を体験しました。生徒たちは試行錯誤を繰り返しながら戦略を改善し、数学的なアプローチによってより良い選択を導き出しました。全国の高校ランキングで上位に入る優秀な成績を収めた生徒も現れました。
講師からのコメント
受講人数が多かったですが、スムーズに講義を進められました。骨格認識の演習では楽しんで取り組んで貰えつつも、多くの生徒さんに興味を持ってもらえたようでよかったです。
おわりに
デジタル社会が進展する中で、データを読み解き活用する力は、これからの時代を生きる若者にとって必要不可欠なスキルとなっています。今回の実習中心講座を通じて、生徒たちにとってデータサイエンスが身近で実用的な学問であることを実感してもらえたのではないでしょうか。
データサイエンスや数学が、日常の自動化から進路選択、社会課題まで幅広く応用できることを、生徒の皆さんに実感してもらえる機会になったのではないかと思います。
今後も電気通信大学データ教育センターでは、より多くの中学・高校生がデータの力を体験し、将来の可能性を広げられるよう、出張講義や教材開発に取り組んでまいります。
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